ちょっと真面目に・・・
学部3年のある部員が相撲部に入部して感じていることです。
相撲部に入部して早1年半が経ちました。そのきっかけは入学式前にかかってきた一本の電話から・・・偶然にも当時の主将の従兄弟と中学時代の友人であったことから、すでに携帯番号は相撲部の手にあり、『とりあえず、見学に来ないか?』という内容のものでした。正直、相撲なんてやるつもりなど全くありませんでしたが、断りきれず『じゃあ、見学だけ・・・』ということになりました。
見学が終わり、一緒に食事をし終わった頃には、かなりノリのいい集団であることがわかりました(そのイメージは入部後感じたものとほぼ同じ)。しかし、入部はきっぱりと断りました。なぜなら、大学生になってまで部活なんてやってたら、自分がやりたいことがやれなくなってしまうのではないかと思ったからです。また、相撲という競技も断る理由の一つでした。
その後、半年がたった頃、いまいち大学生活に物足りなさを感じていました。バイト・飲み会・車校・サークル・・・入学前に『やりたかったこと』も思ったほど楽しくなく、大学で同じ時間を過ごし、遊んだりするだけの友人関係にもどこか希薄さを感じずにはいられませんでした。その時、頭に浮かんだのが『相撲部』。あのノリの良さそうな集団となら楽しく充実した日々が送れるのではないか?と考え、いろいろ悩んだ末、入部を決意したのでした。
思ったとおり生活は一変し、それからの1年半は本当に早く流れました。まず、分かったのは、相撲はとても奥が深く、面白い競技だということ。高校までは野球しかやっておらず、格闘技経験ゼロだった僕も稽古をかさねるうちに徐々に勝てるようになり、さらに相撲が楽しくなってきました。また、行動範囲も大きく広がりました。大会や旅行・稽古後の遊びなどで、東京・神奈川・長野・滋賀・大阪・京都・・・と普通に過ごしていたら行かないであろう場所に、普通に行くようになりました。そして、なによりもノリのいい同期生や先輩・後輩たちと深い人間関係を築けたことが最も大きな事だと思います。
大学での人間関係は一生続いていくものだといいますが、そう簡単にできるものではないと思います。やはり、みんなで同じ目標を目指しながら、楽しくやりながらも真剣に頑張ったという時間が必要になるのではないでしょうか。相撲部に入ることでそれを手に入れることができた(まだまだ広く、強いものになっていくと思いますが)自分はとても幸せなのだと感じています。そういう面で部活動をやるということはとても大きな財産となると思います。そして、どうせやるなら相撲部へ!!と自信を持って進められる部であると思っています。